メラミン化粧板について
メラミン化粧板のデメリットと品質基準
メラミン化粧板のデメリットと品質外観基準
メラミン化粧板は性質上、化粧板メーカーの製造段階でごく軽微なキズや色ムラ、異物が混入したように見える点などが生じる場合があります。
↓ペン先端の繊維状に見える黒い線(軽微な事例)
こうした軽微な点は、メラミン化粧板の特性上、メーカー製造時に避けがたいものであり、外観上のデメリットの一つといえます。ただし、機能や使用上の支障はございませんので、このような素材特有のデメリットについて、あらかじめご理解のほどお願いいたします。
メラミン化粧板の表面には、まれに画像のような小さな点や線が見られることがありますが、これらはメラミン化粧板製造メーカーにおいて良品として取り扱われているものです。
なお、これらの点や線は表面の凹凸ではなく内部に生じたものであり、触れても感触に影響はありません。
また、これらの基準はJIS規格(JIS K 6903:2008)の外観基準(6.4.2.1項)に準拠しています。
当社では、入荷後に検品を実施したうえで加工を行っており、特に目立つものは使用しておりません。
軽微な事例につきましては、製品の特性としてご理解賜りますようお願い申し上げます。
↓ペン先端の白い点、単色黒メラミン化粧板(軽微な事例)
↓鉛筆先端の小さな黒い点、白色メラミン化粧板(軽微な事例)
↓鉛筆先端の黒い線、単色白のメラミン化粧板(軽微な事例)
↓鉛筆先端の黒い跡、鏡面大理石柄のメラミン化粧板(軽微な事例)
↓鉛筆先端の白い点、単色黒のメラミン化粧板(軽微な事例)
↓この大きさの凹みは使用しておりません。
下記は、製造メーカー良品扱いの鏡面単色黒のメラミン化粧板ですが、仕入れ時点で近くで見ると線キズがある製品が交換後も連続して発生している場合があります。
そのため、当社では黒鏡面を使用した製作を行っておりません。ご了承ください。
↓光の当たり具合で特に目立つ場合があります。(仕入れて加工前の検品時撮影)
JIS規格に基づき、1.5m~2m離れた距離から目視ではこの線キズは識別できませんから良品扱いですが、加工する職人や完成品の使用者の立場からすると、使用には適しません。
線キズの全くない完璧な製品に当たることもありますが、交換には販売業者による確認などで時間がかかり、納期や製作予定が組めないため、現在は黒鏡面は対応しておりません。ご了承ください。
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メラミン化粧板の外観基準は、下記、熱硬化性樹脂高圧化粧板(メラミン化粧板)のJIS規格(JIS K 6903:2008)の外観基準(6.4.2.1項)と同じです。
尚、異物やキズに関しましては、前提として、JIS規格で規定されている通り、1.5m~2m離れた距離から識別可能なものを欠品として判断いたします。
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【JIS規格(JIS K 6903:2008)の外観基準】
800~1100lxの明るさの下で、目視によって検査し、化粧板表面に下記のものがあった場合欠品として判断される。
a) 汚れ、しみ、指紋、条こん、色むら、つやむらなどの有害な欠点
b) 2m離れた距離から識別できる大きさ0.6mm2以上の異物。垂直面用及び厚さ1.0mm以下のポストフォーミング用にあっては大きさ1mm2以上の異物。
c) 大きさ0.3mm2以上の異物が2個、直径300mmの円内にある場合それらの1個ずつが2m離れた距離から識別できるもの。垂直面用及び厚み1.0mm以下のポストフォーミング用にあっては大きさ0.5mm2以上の異物。
d) 大きさ0.3mm2以上の異物で3個以上の群が直径300mmの円内にある場合1.5m離れた距離から識別できる異物群。垂直面用及び厚さ1.0mm以下のポストフォーミング用にあっては大きさ0.5mm2以上の異物。
備考 異物の大きさは国立印刷局製造"きょう雑物測定図表"に準じて判定するのが便利である。