メラミン天板加工情報
天板の反りとたわみ
通常のメラミン天板の裏面は見えない部分として無塗装合板のままです。(ラワン合板またはシナ合板)
メラミン化粧板仕上げの天板で裏面にメラミン貼る場合と貼らない場合には撓み(タワミ)に違いがでます。
天板の裏面を無塗装合板にする理由には、コストもありますが上面だけにメラミン化粧板を貼ると接着剤が硬化する時の影響で天板全面にゆるやかな山なりのソリができます。
このソリはタワミ抑止に利用できます。
裏表同じ条件になる両面メラミン化粧板仕上げのパネルは反りの無いフラットのパネルになります。
フラットなパネルを水平にして左右の端々の脚で支えると、当然マイナス状態のタワミが生じます。
重い物を載せるとさらにタワミます。
初めから山なりのソリのある天板は水平にして物を載せてもマイナス状態にならない効果があります。
大きなサイズのメラミン化粧板仕上げの天板で裏面もメラミン化粧板を貼る場合は中央部分も支えたり、タワミの出ない程度の脚と脚の間隔で設置してください。
タワミ抑止に一番の効果がある対策は天板の厚みを厚くすることです。
市販の反り防止金具等ではタワミ対策にはなりません。
脚と脚の間に貫桟が通っている脚もタワミ対策には効果があります。
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市販の低圧メラミン化粧板仕上げの天板やメーカー製の高圧メラミン化粧板天板ではMDFやパーティクルボード、厚みのある合板にメラミン化粧板を直接貼っています。
当社のメラミン化粧板天板の内部構造材は木芯材を基板材にして、さらに裏表両面に合板を高圧プレス機械で圧着した上にメラミン化粧板を貼り合わせています。
木芯材は木の繊維が通っていますからタワミ癖が付きにくい特長があります。
パーティクルボードやMDFは木を細かく砕いて接着剤で硬化形成された合板ですから木の繊維が通っていません。
木の繊維が通っていないとタワミ癖が付きやすいと言えます。
反り癖の付いたパーティクルボードのパネル
- 2020.04.27
- 08:12
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