メラミン化粧板のメリットデメリット

2022/09/14

40年間メラミン化粧板の加工に携わった現役家具職人の私がメラミン化粧板のデメリットとメリットをお伝えします。

メラミン天板やメラミン化粧板を使用したオーダー家具の購入を検討中の方はぜひご覧ください。

【メラミン化粧板のデメリット】

●メラミン化粧板は、樹脂を高温高圧で成型した厚み約1mmの化粧材のため、天然木の無垢板材や天然石のような天然素材にこだわる方には向かない。

●メラミン化粧板は薄くて硬い素材のため、加工形状に制限がある、無垢材を加工するように自由な形状ができない。

●メラミン化粧板仕上げの既製品は別として、オーダーメイドで製作するメラミン天板等は発注から納品までに時間がかかる。(数週間~数か月)

●メラミン化粧板加工の依頼を中間業者を通さないで直接依頼できる業者を見つける事が難しい。

メラミン化粧板をオーダー加工する業者は建築系の木工業者(家具職人)が受注生産している。
木工業者は、設計事務所やハウスメーカー、工務店等の下請け業務契約(BtoB)が主体で、一般からの依頼(BtoC)は知り合いでもない限り引き受けない傾向がある。

●加工には高いレベルの技術が必要のため、製作者によって製品の仕上がりにバラツキがある。

●メラミン化粧板は、化粧板の中でも一番価格が高く、さらにオーダーメイド加工のため手間がかかり、製品価格が高くなる。

【メラミン化粧板のメリット】

●無垢材は年数の経過で色あせや反り、ねじれ、割れが生じる場合があるが、メラミン化粧板に経年劣化は無い。

●建物建築時に適切な工法で製作して造り付けられたメラミン化粧板仕上げの製品は、建物耐用年数以上に使用できる。

●表面が塗装仕上げ製品のように塗膜の剥がれや輪ジミができない。

●メラミン化粧板は、質感に劣ると言われたのは昔の話、現在のメラミン化粧板はリアルすぎるまでに本物素材の質感を表現している。

●耐熱性に優れている。

●耐水性に優れている。

●撥水性に優れている。

●耐摩耗性に優れている。

●耐久性に優れている。

●耐薬性に優れている。

●耐汚染性に優れている。

●公共施設、学校、病院、店舗、戸建て住宅や集合住宅等の多くの建物建設時に使用している素材のため、建築基準法等の厳しい法規に適合している。

●現代建築に合わせた最新デザインが豊富にある。

●新柄追加、新機能追加、及び品質改善の頻度が高く、最新のインテリアデザインに合わせる事ができる。

●人に優しい安心安全な素材である。

●抗菌仕様、抗ウイルス仕様の品番がある。

●木目柄や石目柄を含め、柄の表現に天然素材を使用しないため銘木や大径木の伐採、天然石採掘等による天然資源の枯渇にならない地球環境に優しい素材である。

更に詳しくは【画像説明付きメラミン化粧板のデメリット解説ページ】をごらんください。

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